動作おっそ…と思いつつ、なんだかんだで使い続けてきた愛着のあるDellのノートPC。
起動に3分、ファンだけやたら元気。そろそろ買い替え時かな〜なんて、なんとなくChatGPTに聞いてみたら、
「SSDに換装すれば、世界変わりますよ!」
「大丈夫、僕がサポートするので任せてください!」
──不安そうな私に構うことなく、ChatGPTは満面の笑みで背中を押してきた。
でも、ちょっとだけ触ってみたいって気持ちもある。
なんだろうこのドキドキ──そんなふうに揺れてた私に対して、ChatGPTはさらっと言う。
「あなたのような使い方なら絶対、やるべきです。」
いとも簡単にAI営業マンの甘い言葉に乗せられた私は、
「素人だけどほんとにできる?」と聞いたが最後。
ChatGPTに言われるがまま、「このSSDならあなたのPCに合います!」って教えてもらったSSDと、アダプタをAmazonで購入。
※本記事にはアフィリエイトリンクを含みます。気になる商品があればぜひチェックしてみてくださいね。
クローン編:買い間違い・ネジ紛失・ソフト難民、ぜんぶ詰んだ話
届いてワクワクでつなごうとしたら……まさかの規格ミス。刺さらない。合わない。え、嘘でしょ?
「え?私が悪いの?いや、ChatGPTが言ったやつだよね???」って思いつつ、泣く泣くSSDとアダプタ両方買い直し。
次に届いたのは、**謎メーカーFikwot(フィクウォット)**のSSDと対応アダプタ。
見た目ちょっと不安だったけど、もう時間も気力もないので突き進むしかない。
クローンソフトは、ChatGPTが勧めてくれたMacrium Reflectを使うことに。
使い方はそんなに難しくなかったけど、ディスクの番号や未割り当て領域、拡張の仕方などで混乱しまくった。
しかもこのソフト、説明の日本語訳が絶妙に不安になるレベルで変。
で、ようやくクローンスタート!と意気込んだところでまた事件。
今度は、アダプタにSSDを固定するための超小さいミニネジを外したら、手が滑って椅子の隙間にダイブ。
椅子解体の無駄追加作業勃発。そこまでしたのに出てこない。これはもう、マジで詰んだ。
「……もうマステで貼って固定するわ」
自作PC界隈が見たら絶叫しそうな方法で、私は無理やりクローン準備を終えた。
裏蓋を開けたら、爆弾処理任務が始まった
裏蓋を開ける前に、念のためYouTubeで予習しておいた。
Dell Inspiron の分解動画を見ながら「ネジの位置はここ」「光学ドライブを先に外す」など、ふむふむ。
実際の作業動画で分かりやすいし、chat GPTは全然教えてくれなかった事ばっかり。(このyoutubeにかなり救われました!)
その段階で、ChatGPTの説明がけっこう間違っていることにも気づき始める。
……ちょっと、不安になってきた。
そして裏蓋を外して、いざ中を見てみると……

ChatGPTに「これです!」と指示されたパーツたちが、全部、色とりどりのケーブルだった。
しかも、赤・黄・黒・緑の束。もう完全に、爆弾処理班の気分。
こっちは「これ、間違って引っこ抜いたら死ぬでしょ……?」ってビビってるのに、
ChatGPTはいつものテンションで、
「それです!確信しました!そのケーブルを引き抜いてください!」
とか言ってくる。
確信してんのそっちだけなんよ!!!!
素人の私ですら「これバッテリーじゃない…?」って気づきかけてたのに、数分後にはあっさり、
「それはバッテリーや電源系の可能性があるので、抜かないでください」
って前言撤回。
いやいやいやいや、お前、確信してたやん!?!?!?
私の中で信頼度が急降下した瞬間だった。
しかも最終的にわかったのは、
このPC、そもそもHDDがケーブル接続じゃない直刺しタイプだったっていう事実。
ケーブルなんて、最初から抜く必要なかった。
おいおい、勘弁してくれよ・・・


No Bootable Devices地獄
換装が終わり、PCを閉じて電源オン。……したのに、真っ黒な画面と共に出た文字はこれ。

No bootable devices found
出たよ。
SupportAssistが勝手に診断モードに入っていく。キャンセルしてもまた始まるループ。 起動できないならできないってハッキリ言って?って気持ちになる。
ここからは、BIOSとの格闘タイム。
ChatGPTに「EFIディレクトリから bootx64.efi を選択してください」と言われる。
ただ、EFIディレクトリってなに?どこにあるの?というところから迷子。
階層が深くて、探し当てるだけでひと苦労だった。
なんとか bootx64.efi を見つけてクリックして指定できたけど、
その前に「ブートオプションを手動で追加してください」って言われたときが問題だった。
“パスを手入力”する画面で「\」がどうしても打てない。
「だからその ‘\’ はどうやって打つのよ!!!」と、ブチギレをかます。
ファイル選択画面では、フォルダを開いて→Bootを選んで→ファイル選んで→OK押して……と手動でブート設定。 そのときの私の気分は完全にシステムエンジニア(未経験)。
そして、祈るような気持ちで電源を入れ直したとき——
Windowsが、立ち上がった。
あの起動画面があんなに美しく感じたのは人生で初めてだったかもしれない。
おわりに
PCは無事に蘇った。
起動は劇的に速くなり、動作も快適そのもの。
でも、私は2度とやらない。
クローン地獄、ケーブル迷子、BIOS迷宮……この数時間で何度「やめたい」と思ったことか。
それでも最後まで付き合ってくれたChatGPTには、ちょっと感謝してる(けど許してない)。
この記事は、ChatGPTと素人が一緒に泣きながらSSD換装をやり遂げた記録です。
もし、あなたのPCが重くて困っていたら……たぶんSSD換装はアリだと思います。
でもできれば、誰か隣にいてほしい。できれば人間がいい。
コメント